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不動産担保ローン情報ブログ

気になる事例

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親の担保提供の注意点

親の担保提供の注意点
資金需要者が不動産を所有していなくてもその親である父親や母親が不動産を所有していれば不動産の担保提供というローン形式で不動産担保ローンを融資利用することが可能ですが、資金需要者自身が債務整理中であったり、過去に金融事故を起こしていたり、現在の借り入れ状況が多重債務、返済延滞等で資金需要者の与信が悪い場合はローン会社の不動産担保ローン融資審査に通らないケースがあるので注意が必要です。

親名義の不動産を担保提供でローン利用

親名義である不動産を担保提供してもらい息子が主債務者になってローン会社の不動産担保ローンを融資利用する融資事例は多いですが、主債務者である息子が債務整理中で現在も債務整理した金融業者へ返済中の場合、親名義の不動産に担保余力があっても主債務者の与信審査が通らないケースがあります。
主債務者である息子の信用情報が与信審査で通らない場合は、担保提供者である父親や母親といった親が主債務者となって不動産担保ローンを融資利用して、その融資金を息子へ資金援助するという融資事例もあります。

親名義の不動産で新規事業資金を調達

親の土地や父親の不動産、母親の家を担保提供してもらって息子がその融資金を利用して新規事業を立ち上げようとローン会社へ不動産担保融資相談している状態で、主債務者予定である息子が債務整理中で過去にも返済延滞等の金融事故を起こしていた場合、新規事業を立ち上げても事業計画書もいいかげんで明確ではなく新規事業が軌道に乗らないことが明白であれば、ローン会社は主債務者を息子ではなく自営業を営んでいる父親を主債務者にして不動産担保ローン申し込みすることを提案することもあります。

親名義の不動産を担保提供できないケース

親名義の不動産を息子が担保提供で不動産担保ローンを利用する場合、重要なのが親名義の不動産所有者である父親や母親の担保提供をしても良いという承諾を得ているということと、父親や母親の社会通常の契約に関して意思能力、判断能力、行為能力に問題が無いことです。
親名義の不動産を担保提供しても良いと承諾を得ていても、父親や母親が認知症を患っていたり、重篤な病気で入院中であったりすると親名義の土地や家といった不動産を担保提供してもらうことが出来ませんので注意が必要です。

気になる事例VOL・346 は北海道札幌市在住の筒井様。40歳の男性でこれから新規事業を立ち上げる新規事業予定者の方です。
親名義の不動産を担保提供してもらい20年長期返済型、元利均等返済方式で700万円の不動産担保融資希望です。


不動産担保ローン審査対象物件は土地70坪、建物木造2階建てで平成3年新築です。
筒井様ご家族と両親が居住用不動産として現在利用中です。
筒井様の親名義の不動産で、住宅ローン等の担保権設定はありません。


不動産担保ローン審査対象物件は北海道札幌市西区、地下鉄東西線宮の沢駅から徒歩で約15分の第1種低層住居専用地域に位置し、近隣の不動産売買取引相場は平均して坪15万~20万円前後です。
宮の沢駅近辺は大小商店が軒を連ねる、買い物等に不便の無い住宅地です。
交通アクセスも地下鉄東西線、函館本線と複数路線が利用可能で便利です。
担保査定としては普通の住宅地です。
よって土地坪数70坪、土地坪単価15万円、総額1050万円と不動産担保査定評価しました。
先順位担保権設定も無く、第1抵当順位から700万円の不動産担保ローンを融資実行しても不動産担保融資掛け目6割強と融資上限金額以内で問題ありません。


札幌市内で新規事業を立ち上げようと事業計画書等を準備して地元の地方銀行へ新規事業資金の申し込みに行った筒井様は、事業計画書の完成度や事業計画の甘さを指摘され融資審査が否決されます。困った筒井様は親名義の不動産を担保にローン会社A社へ、父親から担保提供の承諾を得て不動産担保ローン申し込みします。不動産現地調査、必要書類の提出、社内融資稟議、融資稟議可決、事前融資説明、金銭消費貸借契約書の締結を経て後日、融資金額700万円、貸出金利6%、返済年数20年、毎月々5万円お支払い、返済総額1204万円という内容の不動産担保ローンが融資実行となりました。
親の担保提供の注意点に関してのまとめです。

・資金需要者が不動産を所有していなくても親が不動産を所有していれば担保提供で不動産担保ローン利用することが可能だが、資金需要者が債務整理中であったり、過去に金融事故を起こしていたり、現在の借り入れ状況が多重債務、返済延滞等で資金需要者の与信が悪い場合はローン会社の不動産担保ローン融資審査に通らないケースがあるので注意が必要。
・主債務者である息子の信用情報が与信審査で通らない場合は、担保提供者である父親や母親といった親が主債務者となって不動産担保ローンを融資利用して、その融資金を息子へ資金援助するという融資事例もある。
・親名義の不動産を息子が担保提供で不動産担保ローンを利用する場合、重要なのが親名義の不動産所有者である父親や母親の担保提供をしても良いという承諾を得ているということと、父親や母親の社会通常の契約に関して意思能力、判断能力、行為能力に問題が無いこと。

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