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不動産担保ローン情報ブログ

気になる事例

不動産担保ローンを利用検討中・利用中の方に、貸金業法第24条の40の規定に基づく講習の
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持ち分融資で使用貸借無しでもローン可能

持ち分融資で使用貸借無しでもローン可能

不動産担保ローンで共有持ち分所有の資金需要者が、自身の持ち分不動産のみの担保融資を希望されるケースのほとんどは、共有者には内密で資金調達したいという理由があるからです。
居住用の自宅不動産を親族と共有して使用している持ち分所有の資金需要者が、自身の持ち分のみを担保として不動産担保持ち分融資を借り入れるという担保融資事例は多く、担保融資審査ハードルも甘く融資審査も通りやすいですが、資金需要者自身が使用していない担保不動産の持ち分設定担保ローンは、その担保不動産の使用状況によって担保融資審査ハードルが変わります。
例えば資金需要者の実家が担保不動産で、親族である母親と土地、建物ともに2分の1ずつの共有名義、母親が居住用不動産として現在利用中の場合は、母親から無償でこの不動産を使用しているという内容の使用貸借契約書を取得しないと担保融資審査が通らないケースがあります。
共有者に内密で不動産担保ローンを融資利用したい資金需要者からすると、内密の共有者から使用貸借契約書を取得する行為自体ハードルが高く、その時点で不動産担保持ち分ローンを諦めてしまうお客様もいらっしゃいます。
ノンバンクやローン会社、貸金業者によって融資審査基準や担保融資必要書類も変わりますが、大手ノンバンクや銀行系ローン会社等で不動産担保持ち分ローンを利用する場合には、居住用不動産として利用している共有者からの使用貸借契約書の取得は必須事項となります。
しかし独立系ノンバンクの一部で使用貸借契約書無しの不動産担保持ち分融資を取り扱っている貸金業者も存在しますので、大手ノンバンクに担保融資否決された資金需要者の方は諦めずに担保融資相談してみてください。
気になる事例VOL・182 は埼玉県所沢市在住の隅田様。52歳の男性で、所沢市内で運送業を営む個人自営業者の方です。
事業資金、教育資金として20年長期返済型、元利均等返済方式で500万円の不動産担保融資希望です。

不動産担保ローン審査対象物件は土地50坪、建物木造平屋建てで昭和52年新築です。
隅田様のお母様が居住用不動産として現在利用中です。
隅田様が新規開業時に借り入れた政策金融公庫の抵当権が第1抵当順位で500万円設定されていて、融資金残債務は200万円あります。税金未納や返済延滞はありません。
不動産担保ローン審査対象物件は埼玉県所沢市小手指町、西武池袋線小手指駅より徒歩で約10分の第2種中高層住居専用地域に位置し、近隣の不動産売買取引坪相場は平均して坪50~60万円前後です。
小手指駅近辺には大手スーパーや大小商店が林立しており、買い物等の住環境は便利です。
西武池袋線と西武新宿線の複数路線が利用可能で交通アクセスも良好です。
担保査定としては一般的な住宅地です。
よって土地坪数50坪、土地坪単価50万円、総額2500万円と不動産担保査定評価しました。
第1抵当権者の政策金融公庫の融資金残債務200万円に想定遅延損害金2年分を加算して第2抵当順位から500万円の不動産担保融資を実行しても、不動産担保融資掛け目3割強で担保持ち分2分の1での持ち分担保融資でも融資上限金額以内で問題ありません。
事業資金と教育資金をご自身の所有する持ち分のみで融資希望する隅田様は大手ノンバンクA社へ持ち分担保融資申し込みをしますが、居住用不動産として利用している共有者の使用貸借契約書の取得が必須と告げられて持ち分担保融資を一旦諦めます。しかし教育資金の資金需要が高まったため今度は独立系ノンバンクB社へ不動産担保持ち分ローンの融資相談します。共有者の使用貸借契約書が取得不可能なことを予め担保融資担当者へ告げて担保融資相談したところ、使用貸借契約が組めなくても持ち分担保融資は可能と回答されたため不動産担保持ち分ローンの融資申し込みをします。ノンバンクB社の担保不動産調査、社内稟議を経て無事に使用貸借契約書無しでの不動産担保持ち分ローンが融資審査可決されました。後日、融資金額500万円、貸出金利9%、返済年数20年、毎月々4万5000円お支払い、返済総額1080万円という内容の不動産担保ローンが融資実行となりました。
持ち分融資で共有者の使用貸借契約が無くても不動産担保ローン可能なケースに関してのまとめです。
・居住用不動産を共有している持ち分所有の資金需要者が、持ち分のみを担保として不動産担保持ち分融資を借り入れる担保融資事例は多く融資審査も甘く通りやすいが、資金需要者自身が使用していない担保不動産の持ち分担保融資は、その担保不動産の使用状況によって融資審査ハードルが変わる。
・資金需要者の実家が担保不動産で共有者が居住用不動産として利用している場合は、その共有者から無償でこの不動産を使用しているという内容の使用貸借契約書を取得しないと担保融資審査が通らないケースがある。
・大手ノンバンクや銀行系ローン会社は共有者の使用貸借契約書の取得は必須事項だが、独立系ノンバンクの一部では使用貸借契約書無しでの不動産担保持ち分ローンを取り扱っている貸金業者も存在する。



監修
株式会社ABCサニー代表取締役
貸金業務取扱主任者
秋山容吉

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